ツアー以外でロシア各地へ旅行したい場合や、個人手配によるシベリア鉄道横断旅行をしたい場合、自分でロシアの観光ビザ(査証)の手配が必要になります。
本記事では、ツアーを利用せずにシベリア鉄道横断旅に行った私が
ロシア観光ビザの個人手配・申請する方法をまとめたいと思います。
ロシア観光ビザを個人手配できる人と、しない方が良い人
ロシア観光ビザの必要書類
ビザ取得までの所要日数や料金
ロシアの観光ビザ(査証)を個人手配できる人・しない方がいい人
ロシアの観光ビザを取得する方法の前に、
ビザを個人手配できる対象の人と、そうでない人を説明したいと思います。
まず、ロシアの観光ビザを個人で手配するには、日本にあるロシア大使館/領事館に査証申請に行く必要があります。
※東京、札幌、函館、大阪、新潟にあり。
また、大使館や領事館は基本的に平日しか開いていません。
(ビザ申請の受付時間は東京の大使館しか確認できなかったのですが、平日午前中(9:30-12:30)のみの受付です。東京以外で申請する場合は各館に問い合わせてみてください。)
よって、大使館/領事館が遠すぎて行けない人や、平日は仕事や学校等で行けない人は
ロシアの観光ビザを個人手配するのは難しいと思います。
※委任状を用意すれば代理人による申請も可
また、観光ビザを個人手配する時の最大の問題は
「旅行開始までにビザ発行が間に合うか?」
です。
ロシアの観光ビザの申請はかなり煩雑で、書類に不備があると申請が通らない可能性もあります。
書類作成の自信が無い人や旅行までの時間があまり無い人には個人手配はおすすめできません。
そんな人は手数料は多少かかりますが、ロシアビザセンターなどのビザ取得代行会社を利用しましょう。
ビザを個人手配するには、平日に各地のロシア大使館に自分で行く必要がある。
平日大使館・領事館に行けない人や旅行まで時間の無い人、書類作成に自信の無い人はビザを個人手配せずに代行会社を利用するのがおすすめ
委任状を用意すれば代理人による申請も可
ロシアの観光ビザを個人手配する際の必要書類
ロシアの観光ビザを個人で手配する際に必要になるのが、下記の書類です。
観光ビザは最大で30日間の滞在が認められます。
電子査証申請書(EVA)
パスポート用サイズの写真1枚
パスポート(有効期限6か月以上。査証用に2ページ以上の予約が必要)
旅行会社が発行する旅行確認書
旅行会社が発行するバウチャー
(旅行者本人以外が申請する場合)委任状
以前は査証申請書は紙に記入する形でしたが、今はロシア外務省領事局の専用のサイトで作成し、印刷して持って行くことになっています。
また、旅行会社が発行する旅行確認書とバウチャーと聞くと、ロシアに個人手配の旅行は行けないような感じがしてしまいますが、そんなことはありません。
私はシベリア鉄道横断旅を個人手配しましたが、Fortuna Travelという旅行会社のサイトでバウチャーと旅行確認書を作成してもらいました。
簡単に言うとこの会社に自分で手配したホテルや宿泊予定の街などを伝えると、その内容を書面でまとめて「確認したよ」という書類(PDF形式)をメールで送ってくれるのです。
ロシア国内だけの旅行ならSingle EntryのTourist Invitation(2020年10月現在、9.99€)を申し込めばOK。日本円にして約1,200円でした。
これも印刷して申請時に提出します。
さらに委任状ですが、様式は自由とされています。「委任状 テンプレ」等のワードでWeb検索し、印刷して記入・提出しましょう。
必要書類は主に上で挙げた5つ(6つ)ですが、更に詳細な説明は在日ロシア大使館のHPで確認してください。
ロシア観光ビザの個人手配にかかる費用と日数
バウチャー&旅行確認書の取得にかかる費用のほか、
大使館もしくは領事館での観光ビザ申請時に追加で費用がかかる場合があります。
詳細は下の通りで、ビザの発行日数が短くなると料金は上がります。
申請日から受領日までの期間 |
|||
11労働日以上 | 4~10労働日 | 3労働日以内 | |
観光ビザ発行手数料 | 無料 | 4,000円 | 10,000円 |
※労働日はロシア大使館(領事館)の開館日のこと。
支払う手数料にもよりますが、発行には最低3日間はかかると思った方が良いので、旅行前ギリギリの申請はあまりおすすめできません。
不備があって書類が作り直しになった場合、旅行に間に合わなくなる可能性があるからです。
おわりに
以上がロシア旅行を個人手配する際に必要となる、観光ビザ(査証)の申請方法でした。
後日、別記事でEVA(電子査証申請書)や旅行手配書&バウチャーの詳しい取得方法もまとめたいと思います!