シベリア鉄道チケットを個人手配で予約する方法は?
Russian Railwaysはロシア国営の鉄道運営会社で、上のリンクはその公式サイトになります。日本で言うJRみたいなものです。(JRはもう国営ではないですが^^;)
シベリア鉄道チケットの購入代行サイトやロシア専門の旅行会社は色々ありますが、好きに旅程を組みたい、自分で手配してみたい人もいると思います。
その上自分で買えば代行手数料等もかからないので、旅費を安く抑えられますよね。
そんな人のために、以下で画像付きの購入方法を説明したいと思います。
【具体的な買い方】Russian Railwaysのサイトの使い方
1. Russian Railwaysのサイトで会員登録する
まずはRussian Railwaysのサイトで会員登録しましょう。
登録はもちろん無料。
画像では見やすくするためにサイトの言語設定を英語にしています。ロシア語になっている場合サイト右上の「Rus」を「Eng」に切り替えてください。
さらに、サイト右上の「Log in」のボタンを押し、画面真ん中にポップアップが出たら「REGISTRATION」に必要事項を入力し、会員登録しましょう。
必要事項入力&項目チェック&Captchaの入力が完了したら、赤いボタンの「REGISTER」を押し、登録できます。
・Email=メールアドレス
・Login=希望ログインID
・Password=パスワード
・Confirm password=パスワード確認(同じものをもう一度入力)
・First name=名前
・Last name=苗字
Phone=電話番号は無くても良いですが、入力する場合”+81″(日本の国番号)と入力した後に続けて、頭の”0″を抜いた電話番号を入れてください。
(080-1234-5678なら+818012345678と入れればOK)
その下のチェックマークは最初の2つは必ずチェックします。3つ目はどちらでもOK。(1つ目は個人情報の取り扱いに同意するか、2つ目は18歳以上であることの確認、最後はお知らせメールを受け取るかどうか、という内容です)
最後の”Captcha”はすぐ右に表示されている数字等を入力欄にそのまま入れれば大丈夫です。
2. Russian Railwaysのサイトでチケットを検索する
やっとチケットの検索です!
ログインしなくても検索はできますが、あらかじめログインしていないとチケット購入時システムが変な挙動をすることがあるので、ログインした状態で検索するのがおすすめです。
方法は簡単で、Russian Railwayウェブサイトで出発地(From)、目的地(To)・出発日(Depart)を入力すれば該当チケットを調べられます。(上の画像のオレンジの枠内)
Returnは往復で乗車する場合でなければ入力不要です。
なお地名は英語で書く必要があるので、あらかじめ表記を調べておきましょう。
検索すると、条件にヒットした列車がいくつか出てくるので、希望時刻の列車があればクリックします。
なお表示の時刻はすべてモスクワ時間(UTC+3)なので注意。
例えばウラジオストクとモスクワの時差は5時間ですが、表示の時刻で「午後10時発」と書いてあったら、ウラジオストク時間で午後5時の列車に乗らなければいけません。
3. 座席を選ぶ
いよいよ座席の指定です。寝台車両は基本的に全て指定席となります。
寝台車両にはランクがあり、下から
・3等車(3-class open sleeping)
・2等車(2-class sleeping compartment)
・1等車(1-class sleeping compartment)
の3種類があります。選ぶ列車によっては1等車が無かったり、Seating(ベッドが無く座席のみ)タイプだったりします。
価格は車両のランクごとに異なり、3等車が一番安いです。
個人的には予算に少し余裕があれば2等車がおすすめ。
こちらが実際の座席選択画面(2等車)↓
各車両の青色が空席で、白くなっているところは既に予約が入っています。紺色は自分が選択中の意味。
画面下の”CONTINUE”を押すと席を確定します。
複数人分のチケットを買う場合、複数席を選択中の状態にして”CONTINUE”を押します。
補足:アイコンをチェックしよう
予約画面には色々なアイコンが出ており、カーソルを合わせると説明が出ます。
ここでは念のため、一番大事な(?)食事アイコンを覚えておいてほしいです。
↓のオレンジで囲んだものです。
このアイコンがついていると、列車で1泊した翌朝車掌さんに部屋まで食事を持ってきてもらえます。チケット価格は朝食料金込み。
ただし提供時間にばらつきがあります。(朝7時半~8時位に来ることが多かったです。早朝に下車するチケットだと食べられないかもしれません。)
味は「こんなもんかあ」という感じで普通。一応少し温かい。量は男性だと物足りないかもしれません。あまり期待しない方が良いです。
なおアメニティ系のアイコンは表示があるからと言って必ず提供されると思わないほうが良いです。また提供されても、あまり期待しないほうが無難です。
例えば2等車では”Press”のアイコンがありますが、各コンパートメント内に新聞などは特に置いてありませんでした。(車掌さんに言えばもらえるor買えるのかもしれません)
そしてハミガキマークのアイコンの”Travel set”は不織布でできたスリッパとハミガキのことですが、ブラシが日本人には馬鹿でかく、かなり使いづらいです。スリッパはトイレで濡れるのでゴム製のサンダルを持参したほうが得策です。
また雪の結晶マークの”Airconditioner”は、私が冬に乗った時は部屋が暑くても使えませんでした。
(コンパートメント内に自分で操作するスイッチが見当たらず・・・天井を見ても空調の穴などはありませんでした。情報ありましたら知りたいです。)
ベッドで人が寝ているアイコンは”Linen(リネン)”です。上の画像だと3等車にしか無いように見えますが、2等車でも提供されました。
4. 乗客情報を入力する
次に乗客情報を入力します。
下の図でオレンジ枠で囲んだところを”Add new passenger…”に変更すると、乗客情報が入力できます。
↓下の画像が実際の入力画面。
各欄に入力する内容はこちら↓
Document | ||
Surname: 姓(ローマ字) | Name: 名前(ローマ字) | Middle name: 空欄でもOK |
Gender: 性別 | Date of birth: 誕生日(日付.月.年の順) | Type of Document: “Foreign passport”を選択 |
Citizenship: “Japan”を選択 | Document Number: パスポート番号 | Expiration date: パスポートの有効期限(日付.月.年の順) |
Contacts | ||
Russian Federation: “Japan”に変更 | Phone: 電話番号 | Email: メールアドレス |
※日本のパスポートを持っている場合
※パスポート番号は写真ページの右上にあるローマ字+数字の部分
※”Default document”はチェックを入れたままでOK
※”Use my contact details…”と”I authorize the use of…”のチェックはどちらでもOK
入力が終わったら下のほうにある”ADD”を押す。すると一つ前の画面に戻るので、画面下部の赤い”CHECK OUT”ボタンを押すと予約が完了します。
5.チケット代を払う
予約完了後、このような支払い前の確認画面に遷移します↓
“I hereby confirm…”と”I confirm that I am…”にはチェックを入れます。
₽のマークはロシアの通貨単位で、ルーブルのことです。
日本のクレジットカードで支払う場合カード会社がその時のレートを自動計算し、後で日本円で請求が来ます。
画面の下の方を見るとオレンジのラインの上に支払い期限が表示されていますので、期限内に払うようにしてください。赤い”PAY”と書かれたボタンを押し、クレジットカード情報の入力をしましょう。
“PAY”を押すとカード情報入力画面(ロシア語)に遷移します。
ここでは以下を入力します。
Номер карты:カード番号(スペース等なし。数字は続けて記入)
Месяц/Год:月/年(有効期限。例:05/22)
入力したら”Оплатить”(支払う)を押して、購入完了です!
最後に:忘れずにチケットを印刷しよう
チケットの購入が終わったら、印刷は忘れずに行いましょう。電子チケットはマイページから確認できます。
乗車時には車掌さんがチケットを確認します。
(小さい端末の画面を見ながらチェックしていたので、事前に登録された情報と照合しているのではないかと思います。)
万一紛失した時のために、2部位印刷してスーツケースと手持ちのかばん等に別々に入れると良いかもしれません。
他の記事でも旅のポイントや注意点を紹介しているので、良かったら見ていってくださいね!
Russian Railways:
https://www.rzd.ru.com
We are using screenshots from “Russian Railways” with permission from “Russian Railways Press Service.”
本ページの”Russian Railways”ウェブサイトのスクリーンショットは、”Russian Railways Press Service”に使用許諾を受け、正しい利用方法を確認した上で掲載しています。