今回はシベリア鉄道横断旅行記の第4回です。
私たちはハバロフスクでの観光を終え、ウラン=ウデに向かうため再度シベリア鉄道に乗りこみます。
↓シベリア鉄道2等車の車両内のデザインは赤を基調としたものと、こんな感じの木目調の2種類がありました。
個人的にはこちらのほうが好みでした。
ウラン=ウデはあまり聞き慣れない街ですが、ロシア連邦内ブリヤート共和国の首都でもあり、モンゴル系住民が多く暮らすユニークな都市です。
街の雰囲気もあまりロシアっぽくなく、アジア色の強い街です。
なぜ今回ウラン=ウデに向かおうと思ったかというと、
単純にウラン=ウデに興味があったのと、次のイルクーツクまで途中下車しないと鉄道乗車時間がほぼ3日間となり精神的にもしんどくなりそうだったからです。
(しんどいとわかっていながら何故シベリア鉄道に乗るかは愚問です^^)
ハバロフスクで乗車準備を整え、シベリア鉄道に再乗車
2018年1月21日の午前5時14分、ハバロフスク駅からシベリア鉄道にいざ乗車!
今回は約2日半というかなりの長時間を列車内で過ごすことになります。
シベリア鉄道に乗ってみてわかったのは、野菜不足になりがちなことです。
脂っぽい炭水化物ばかり食べてずっと狭い車内にいると、なんとなく頭がすっきりしなくなります。
たまに車両点検などで長時間列車が停まることがあり、小さな売店で軽食を買えるのですが、売っているものはピロシキやカップラーメン、やたら甘すぎるチョコレートやジュースなど・・・
レタスやキュウリが挟まったサンドウィッチなんてほぼ売っていません。
売っていてもすぐになくなるので買えないと思った方が良いです。
(ちなみにカップラーメンはまずいですがよく売れていました。日本のカップラーメンは美味しすぎます。)
野菜不足を補うため、前日にスーパーで購入しておいたお惣菜を持ち込みました。
トレーに入っているのは列車内で支給された朝食。
なおハバロフスク駅近くにある「ペリカン」というスーパーのお惣菜は結構安いです。
↓ペリカンの場所。ちょっとしたお土産も売っている
野菜系が欲しければ、ロシアらしくビーツを刻んだ真っ赤なサラダやニンジンサラダがおすすめ!
どれもディルというハーブが入っているので似たような風味ですが。
ちなみにチキンのカツレツも買ってみましたが、衣だけカラッとしていて中の鶏肉は見事に全部生でした。
お腹を壊しそうだったのでさすがに食べませんでした・・・鳥さんごめん・・・
(シベリア鉄道内には電子レンジはないので、温めて火を通すのは無理だった)
シベリア鉄道、退屈すぎる問題
シベリア鉄道に乗車してもう一つ問題となるのが、退屈すぎる点です。
やはりネットに繋がらないのは現代人にとってかなりつらいもの。
別記事でも紹介していますが、シベリア鉄道横断旅では車内でどう時間を過ごすかも重要になってきます。
わたしたちは各々、持参したロシア語会話のテキストやKindleを読んだり、ひたすらお茶やインスタントコーヒーを飲んだりして過ごしました。
あとは外の冬景色を眺めたり・・・
車両を担当した車掌さんが気さくな人で、お仕事の合間に雑談できたのは気晴らしになりました!
当時私たちは20代半ばだったのですが、最初は学生?と聞かれました。
やはりロシアの人からすると日本人はかなり若く見えるようですね。
長旅を終え、ウラン=ウデ駅到着!
2018年1月23日の午前11時8分、ついにウラン=ウデに到着しました!
連邦の中に共和国があるのは何とも不思議な感じがしましたが、特に入国審査などは無くあっさりブリヤート共和国に足を踏み入れることができました。
写真はウラン=ウデ駅を出てすぐのところにある高架橋から、駅を見下ろした様子です。
貨物車がたくさん。
高架橋は雪がかなり積もっており、もちろんエレベーターなどはないのでスーツケースを持って階段を上り下りするのは一苦労・・・。
ホステルはウラン=ウデ駅のすぐ近くに予約した「Hostel Druzhba Nairamdal」を利用。
オーナーさんはモンゴル系の素敵な女性で、温かく迎えてくださりほっとしました。
チェックイン時間よりも早く着いてしまったにもかかわらず、嫌な顔ひとつせず「荷物を先に置いていっていいですよ」と気づかってくれました。
Hostel Druzhba Nairamdalには個室タイプの部屋とドミトリータイプの部屋があり、1人あたりなんと1泊800円・・・。
果たしてやっていけるんだろうか?(^^;)
共同キッチン、シャワー、トイレがあり、施設も清潔に保たれています。
ちなみにオーナーさんの娘さんは中国の大学に留学中で、そこで日本語も少しかじっていると聞き話が盛り上がりました。
(わざわざ娘さんに「日本人のお客さんが来てるよ~」と電話をかけてくれ、少しお話しました!)
そしてウラン=ウデでおすすめの観光スポットやスーパーなどを丁寧に教えてもらい、観光や買い出しに出かけます。
次回、ウラン=ウデの観光の様子をレポートします!